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北イタリアとTMBの旅(28) 今回の旅のフィナーレは最後の晩餐

7月27日(土)曇り時々雨

今朝のミラノは曇り空でした。
さていよいよこの旅の行程も大詰め、明日は帰国。
ほぼ1ヶ月の長旅、あっと言う間に過ぎました。
最後はミラノで締めくくります。


朝食を済ませて外に出ると大粒の雨。気温がそれほど高くないのが幸いです。
地下鉄で向かう先は、サンタ マリア デッレ グラツィア教会。
レオナルド ダビンチの最後の晩餐がある教会です。
地下鉄を出ると幸い雨も上がり、ところどころ青空ものぞいてきました。

教会前の広場には沢山の人。やはり中国からの観光客が目立ちます。
日本で手配した予約表をチケットオフィスで入場券に替え、入場を待ちました。
最後の晩餐の閲覧は完全予約制です。
ネットで予約ができるのですが、予約開始と同時に予約可能な日のカレンダーが一斉に埋まって行きます。
こちらの予定は決まってますのでピンポイントで狙うしかないのです。
ネットの予約画面を見ていると予約時間の空き情報が刻々と変わります。
多分一度抑えた時間をキャンセルするようで、しつこく画面を睨んでいると・・・空きが出ました。
早朝や夕方は少し敬遠されてるようで、朝の時間帯、9時30分からの空きが出たのです。
すかさず2人分クリック、購入手続きをしました。うまい具合にミラノにいるときに予約ができてラッキーでした。


閲覧時間の15分前、いよいよあの作品がある修道院の食堂に入ります。
ガイド付きのツアー形式です。人数は25名に限定されます。
前の組の鑑賞時間が済むまで食堂の入り口でガイドの説明がありますが、ほとんど理解できません!
さていよいよ厳重なドアが開いて食堂に入りました。


暗くがらんとした食堂の空間。その壁面にあの場面が展開していました。

最後の晩餐。
重厚で威厳が溢れる素晴らしい作品です。
近年修復されてレオナルドのオリジナルに近づいたと言われてます。
ガイドブックなどの写真でそれを見るとちょっと派手?な印象を受けてましたが、この目で見るそれは、暗い空間でも輝きを放つオーラを感じますが、決して派手さを感じることなく、500年前の神聖な作品が蘇っているのでした。
この絵は教会などの壁画の一般的な手法のフレスコ画ではなく テンペラ手法で描かれてます。
絵の事は門外漢なのでその違いについてはパスですが、色彩のニュアンスが豊富であろう事で選ばれたこの壁画は、描かれたその日から劣化との戦いが始まったと言います。
劣化、戦争など過酷な運命を背負いながら、専門家の手により奇跡的に蘇った壁画がそこにあるのです。
たった15分でしたが、心に残る15分になりました。




教会を後にしてミラノの街を再びブラブラ彷徨い歩きますが、さすがに疲れて早々にホテルへ。いつの間にかベッドで爆睡。
まだ心残りはありますが、最後の荷作りをする二人でした。
明日は飛行場へ。
そして日本が待ってます。

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