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真冬のイタリア旅行記Ⅱ ローマ編(2)フォロ・ロマーノ

 カンピドーリオの広場を東に少し歩いて行くと、眼下にフォロ・ロマーノの遺蹟が開けてきました。TVや写真で見慣れたあの古代ローマの遺跡が眼の前に広がっているのですから、興奮の度合いは自ずと高まって行きます。
 遺蹟は一段低い所にあります。北側の道からは全体の様子を見渡すことが出来ます。

 周囲には古い時代の石の舗装が残っていました。その石は想像以上に大きく、平坦ではなく、隙間が開いていてとても歩き難いものでした。ローマの松と古代の舗装路、まさにローマの道です。
 フォロ・ロマーノの入り口には長い行列が出来ていました。日曜日ということもあるのでしょうが、ここ数日で観光客がぐっと増えてきた気もします。我々もその中の数人ですが・・・
 でも秘密兵器がありました。ローマパスを持っていました。これはローマの美術館や交通機関が3日間フリーパスになるというものです。美術館に関しては2カ所がフリーになるようです。ここでパスを行使、長い列を尻目に、さっと入場できました。

 遺蹟の中を一回りしました。専門家ではないので解説は省略。崩されずに残った建物の柱や梁と、瓦礫になって残された石の対比が歴史の中での物語を綴っているような気がしました。細かなことですが、建物や像の破片の瓦礫には、調査保存で付けられたと思えるシリアルナンバーがマーキングされていました。この中にあるもの全てが偉大なる遺産だと言うことですね。

 古代の広場で感慨に耽ったあと、我々はパラティーノの丘への緩い坂道を登り始めました。

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