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自作オーディオは進化中

桜前線到着で、一気にソメイヨシノが満開です。
少し時間差をつけてフジザクラが最高潮。
そしてヤマザクラへと花が移行してゆきます。
季節は加速度ついて変化し始めました。

先月から作り始めたスピーカー。
今月初めにカット部材が到着して、組み立てを開始しました。

フィンランドバーチ18㎜を正確に切り分け、指定のユニット穴やバスレフ穴、同時に座繰り、取り付け穴の加工、などなど指定通りに仕上げられた部材。
そのまま組んで破綻のない精度で気持ち良く作業が進みました。

バスレフポートは表面出口はR加工の面取り、裏側には座繰りを入れ、塩ビ菅のバスレフポートを取り付けます。
寸分の狂いもない加工で塩ビ菅は接着剤も付けずきっちり収まりました。

バッフルのSPユニット取り付け穴も座繰りを入れ、ユニットを埋め込むように取り付けます。
取り付け穴には鬼目ナットを埋め込みます。
この部分の精度が不安でしたが、ユニットのボルト穴と鬼目ナット双方に遊びがあって、取り付けに不具合は生じませんでした。

さてボックスの組み立てに入ります。
ここからが大変でした。
今まで小さなボックスは組んだことがありますが、適当に箱にして適当なユニットをはめただけのもの。
全長が50㎝弱の中型は組んだことがありません。
接着時の固定にはハタガネがないので自作の合板クランプを使いました。
これが使いにくくて大失敗。
意外に早めに硬化し始めるタイトボンドに焦って、コーナーの突き合わせがいい加減になり、ほんの僅かですが段差が出てしまいました。
ボックスの大敵は隙間。
段差があっては隙間も出ます。
ボンドでパテのように埋めることはできればしたくないものです。

最後の一面を残したところで吸音材をセット。
吸音材はサーモウール。そのままでは厚みがありすぎなので、半分に削いで使います。
裏板及び側面の片側と天板に入れました。

最後の側板を接着、なんとか騙し騙しつつ、箱が出来上がりました。
でも不安が残ります。
一番の不安は、はみ出たボンドの拭き残し。
結構気をつけて拭きとったつもりですが、生地の時点で明らかにコーティングされた感じが残ってます。
これでは塗料ののりにムラができます。

箱の角を面取りし、丁寧に表面をサンディング。
いよいよ仕上げです。
仕上げはワトコオイルでステインとオイル仕上げを同時に行います。
案の定塗装ムラが出ました。
バーチ合板は板目が強く出ているためか、ステインの染みが弱めなのか、思ったよりも明るめに仕上がりました。

表面の最終工程は新商品のヴァラサンポリウレタンを使ってみました。
水性のポリウレタンでチューブ入り。
手軽に拭き塗り仕上げもできるという事らしいのです。
試しに使用したのですが、確かに楽でした。
仕上がりもまあまあです。

という事で無事完成。
現在エージング中です。

音の印象はですが、
・明るい
・高解像度
・厚みが出た
・13㎝という小径ユニットなおかつ普通のバスレフの割に低域の音圧を感じる
などなど。
まだエージン中で本領発揮ではないのでその素性については未知数が残ります。
でも結果はオーライ。
ELACの出番はなくなりました。

スピーカーが出来て、自作オーディオのシステムがほぼ完成しました。

FET式・・・平衡型差動プリアンプ Version2
平衡型6N6P全段差動プッシュプル・ミニワッター
トランジスタ式ミニワッターPart5 19V版
PHONOイコライザー・アンプ 12AX7バージョン
以上情熱の真空管から
と音の入り口から出口まで自作で揃いました。
全てはぺるけ氏の企画した逸品回路。
懐に優しい部品を使い、音楽に優しい器械に仕上がります。
素直でピュアな音が私は好きです。

ぺるけアンプを作るきっかけになったのがこれ。
Building My Very First Tube Amp講座で紹介された全段差動アンプ。http://www2.famille.ne.jp/~teddy/myamp/myamp.htm
久しぶりに火を入れて聞いてみました。
良いです。
プリにつないで喝を入れたところ、俄然元気に鳴り始めました。
出来立てのスピーカーとも相性が良いようで、さらに元気な低音を響かせてくれました。
BGM用に年中鳴らすわけには行きませんが、気合を入れて聴き込む時に出番が増えそうです。

ぺるけさんのおかげで自作のオーディオ機器作りの楽しさにはまり、さてはスピーカーも自作して、DIYオーディオも一段落・・・と行きたいところですが、まだまだ進化途中です。
ボチボチ次の目標を定めたいところです。

3 Comments

  1. としちゃん

    すてきなスピーカーに仕上がりましたね。 さて、次の目標はなんでしょうね?
    こちらは、6DJ8全段作動ppミニワッターを2017バージョンにリメイクしている最中です。
    さて、どんな音に進化するんでしょうね? ワクワク...

    • suzuki@ugc

      まずは一段落です。
      せいぜい6N6PミニワッターJFETの熱結合です。
      でもそのうちまたぺるけさんがまた美味しそうなものをチラつかせる事になると・・・手が出てしまうのでしょうね。
      6DJ8進化版楽しみですね。

  2. 大山 弘子

    昨日28日のサロン、お世話様でした、世話好きの方が居て、充実していますね、写真、2~3枚で結構ですので、送って下さい、出来ましたら、サイズは640でお願いします、そのまま、ブログに使えますので・・・

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