あまり天気が良くないです。
温かくなったり、寒くなったり、体調管理に気を使います。
朝から雨模様、こんな日は音楽鑑賞です。
アナログ環境が整いつつある中で、ソフトはなかなか増えません。
低所得者としては出物が頼りですから、街へ出たおりそれらしい店を覗いたり、ヤフオクをつぶさにチェックしたりして、やりくりの中でボチボチと確保しています。
CDやレコードをチェックする上で参考にしているのが、我が家の主力真空管アンプの設計者が薦めるレファレンスソースです。
彼のセンスは抜群で、オススメを買ってみて一度も損をした事がありません。多分好みも近いのかも知れません。
その彼が一押しのアナログ盤が冒頭写真のアルバムです。
19世紀の良きウイーンのダンス音楽の室内楽版です。
これがとっても品が良く、演奏も録音も最高なのです。
アナログに戻り始めた昨年の夏、まずは右の一枚を手に入れました。
針を落とした瞬間、鳥肌が立ちました。
しっかりした骨太な弦の響きがぐんぐん押し寄せて来ます。
ジャズの様にスイングするワルツ。
楽しいんです。
先日探していたもう一枚(Viennae Dances 1850)をヤフオクで見つけました。
最初はCDが引っかかりました。日本では廃盤で通常では手に入りません。
まあCDでも良いかと入札。ワンコインでお釣が来る価格です。
いやー良いものが手に入った・・・と糠喜びしていたら、なんと最終日になって競争相手が現れました。
えーっ、なんで?もしかして貴方もPさんの情報で来たのかいな・・・
争って高額で入札もお互い得にならないので、適当なところで降りました。
で、再度チェックしてたらLPが出てました。
なんと昨年買った右側のLPと同じ出品者です。
しかも2枚。
一枚はオリジナル?
もう一枚は日本版。
同じ価格でスタートですが、オリジナル?の方は盤質が悪いみたいです。
そこで無難な日本版を落としました。
それが今日届きました。
早速針を落としました。
期待通り良い演奏です。
でも問題が・・・
見た目の盤質とは裏腹に、ノイズがひどいのです。
A面3曲目、ヨハンシュトラウスⅡの新ピチカートポルカに至っては、「プチッカートポルカ」状態で聞くに堪えません。
そこでクリーニングを施す事にしました。
最近覚えた裏技?と言うほど大仰なものではないのですが、アルコールと水で洗浄する方法です。
ネットで調べたら皆さん工夫していろいろやられているようで、それを集約すると写真のような材料が必要になりました。
無水エタノール(消毒用のアルコールでも良いみたいですが・・・)
精製水(水道水ではカルキなど不純物が。蒸留するのも大変)
ドライウェル(懐かしい。昔現像で使った。界面活性剤として使用)
コットンパフ(脱脂綿?)
ガーゼ
ミスト用霧吹き(アトマイザー・・・百円ショップので充分)
レコードクリーナー
アルコールを精製水で薄め、界面活性剤のドライウェルを数敵垂らし、霧吹きで盤面を濡らし、コットンパフやガーゼでゴミを搔き出す様に拭き取ります。
仕上げは湿式にも使えるタイプのレコードクリーナーで丁寧に吹き上げれば完成です。
クリーニング液の配合や手順については詳しいサイトがあるので調べて見て下さい。
さてこれが結構効果があるのです。
先ほどのプチッカートポルカを再度かけてみました。
劇的にプチプチ音が減りました。
弾いている弦の響きが心地よく伝わります。
他の部分も同様に、一皮むけたクリアーな音変わりました。
心無しか音圧も上がった様な・・・と言うとオカルトオーディオ的かなあ・・・
アルコールで拭くと言う事で黴の消毒にも貢献します。
長い間にアルコールや界面活性剤の悪影響が盤面を侵す・・・と神経質になる方も居るようですが、まあそんなに長くは聞いてはいないでしょうから。
このアルバムに戻りますが、アルモニアムンディと言うレーベルは録音が良いですね。
まったりと19世紀のウイーンに戻った様な雰囲気で、今宵も癒されます。