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6N6Pミニワッターの改造

ついに梅雨に突入です。
小淵沢でも断続的に強い雨が降っています。
折角咲き出した花も台無しです。

まあ庭仕事も出来ないので、兼ねて懸案の6N6Pミニワッターアンプの改造に取り組む事にしました。
昨年平衡バージョンに改造した我が家のぺるけアンプは快調に心地よい音楽を聴かせてくれてます。
http://casamille.com/?cat=183
でも心残りがあります。
出力をスピーカーのみにした事です。
作例ではヘッドフォンアンプとしても機能する様になってます。
ズボラしてヘッドフォン端子の追加をさぼっていたのですが、バランス出力の実力をどうしても味わいたくなり、追加の改造を思い立った次第です。

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先行してヘッドフォンを手に入れました。
前に使っていたのはボロボロになり廃棄していたからです。
機種選択を迷った結果、AKG K-240 Studioに落ち着きました。
手頃な価格、モニターとしては音楽を聴かせるタイプ(らしい?)、コードが着脱式でうまく改造すればバランス、アンバランスの入力が可能になる。
と言うのが選定理由でした。
バランス入力対応への改造については別記事で書き留める事にします。

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主要な改造パーツはぺるけさんに依頼。出力切り替え様のSW、TSRフォーンジャック、5Pミニキャノンレセプタクル、アッテネーター用の抵抗、平ラグ、貼付けボスなどなどです。
作例でキャノンはレギュラーサイズですが、穴あけが楽なミニキャノンにしてみした。この選択はあとで悩みの種になるのですが・・・。

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まず出力の切替SWを取り付けます。
SPへのアウトプットコードをカット、ヘッドフォーンとスピーカーへ切替え出来る様にスイッチを挿入します。

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外科医のバイパス手術よろしく、面倒なオペを敢行。
配線を一からやり直す手もありますが、それも結構手間なので、強引に割り込ませる手法を取りました。

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何とか挿入に成功。汚い配線・・・まあこんなものです。

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アンプケースの正面にヘッドフォン端子の穴をあけます。
切り子が基板に入り込まない様しっかり養生しての加工です。

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端子類への予備配線。
ケースにつけた後ではハンダ付けが難しいので事前にワイヤーを付けました。
ミニのXLR端子への配線は繊細な作業で疲れます。
老眼にはきつい作業で、半分勘でハンダを流し込みました。

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予備配線終了の端子類。

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ケースへセット。ミニXLR端子の取り付けは、小さなビスナットで一苦労です。

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アッテネーターを含むヘッドフォン出力回路は平ラグへ組んでみました。
これで配線が楽になります。

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平ラグのケースへの取付は両面テープのついた貼り付けボスを利用。
任意の場所に穴あけ無しでセット出来る強みがあります。

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全ての配線を終えて完成です。
ヘッドフォーンの出力回りの追加だけですが、シャーシ裏の部品の実装密度がアップし、如何にもやってくれそうな面構えになりました。

早速音出しです。
今回はほとんど配線だけの処理なので、音が出ないとか、発振する、とかのトラブルは無いと確信してスイッチオン。
無事に元通りの澄んだ音がスピーカーから流れて来て一安心。

まずヘッドフォーンのコードをアンバランスのまま挿入。
スイッチを切り替えると結構な音量が両耳に飛び込んできました。
アンバランスでも十分行けます。
ヘッドフォンのコードをバランスタイプに差し替え、ミニXLR端子に挿入してみます。
なんだこれは・・・埋もれていた音が浮き上がって来ます。
ワルツフォーデビー、観客のおしゃべりが五月蝿い・・・

しばらくはスピーカーの音が聴けなくなりそうです。

ヘッドフォーンのバランス改造についてはまた後ほど。

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