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あら不思議


 山に初夏の新雪が降った日の仕事部屋からの景色です。我が家は山里とはいえ住宅密集地?にあります。そのために写真のアングルの中に夾雑物がたくさん入り込んできます。その分いざというときには頼れるご近所もあるし、友人、知人もたくさん訪ねてくれて淋しくないし、と生活環境として申し分ありません。その見返りとして、いろんな住宅や、電柱や、看板やらが目立ってくるのです。
 新しいパソコンが来て、ついでに編集ソフトも最新バージョンにしました。その中の一つPhotoshopの最新バージョンの機能には、画像中の余分なものを消し去る魔法のブラシがあります。
 今までも画像のゴミを消したり、ちょっといらないものを隠したりとかの加工はしていました。私の場合はスタンプツールを使い、ゴミ周辺の似たような部分の画像を貼付けて、なんとかごまかすように加工していました。しかしこの作業は手間がかかって大変でした。
 新しいブラシは手間をかけずにさっと一筆で消し去るようになりました。まあ楽なこと。でも完璧ということはあり得ません。隠れた景色を想像して書き込むような技には至ってませんから、周囲が似たような状況であることが上手に消せる条件です。林ををバックにした電線なんかは結構きれいに目立たなくできそうです。
 そこで実践した結果がこれです。

 どうですか、電柱や電線がいかに景観をスポイルしているかがわかります。ついでに家も一軒消しちゃいました。ぱっと見には不自然さは感じないかと思います。
 ああ、それにしても日本の電力会社はなぜ空中に電線を這い回らせたいのでしょう。イタリアなどでは守るべき景観のために、まずは田舎から電線の地中化を進めたとも聞きます。せめてこの町だけでも電柱と電線を空中から撤去できないものかと妄想しています。
 町として観光地、リゾートを目指すなら、高速道路や道の駅の整備よりも最優先して検討すべき課題ではないでしょうか・・・でも、やっぱり実現不可能な夢ですかね。

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