山は山菜の最盛期です。ちょっと近所の町へ出かけるときに、山間の小道を走ると、車があちこちで駐車しています。ドライバーは不在で、周りの林の中へ消えて行っています。みんな山菜取りに夢中なのです。
この時期のお目当ては山菜の女王と称される「コシアブラ」です。春一番にフキノトウが出始め、森の芽吹きが始まる頃にご存じ「タラの芽」の登場です。タラの木は目立つため早々に丸裸の状態になります。
やがて萱の原っぱに蕨が頭を持ち上げてきます。ここまで来ると山の新緑もまぶしくなってきます。
タラの芽取りが一段落すると採集者の目は一斉に「コシアブラ」に向けられます。ちょうど今頃が良い時期です。
山暮らしの初心者にはいきなりコシアブラ取りはハードルが高いので、妻が近所の先輩に案内してもらい、その見つけ方ととれる場所を教わってきました。
天ぷらとゴマヨゴシで頂きました。美味しいですね。タラの芽よりも上品で、風味旨味も上手です。食感も思ったほど固くなく、適度な歯ごたえがなかなかです。さすが山菜の女王です。
教えていただいたスポットは長野県の富士見町、タラは甲州、コシアブラは信州だそうで、越境して取りに行く価値があります。そういえば駐車している車はほとんどが山梨ナンバーでした。