© 2010 pico6. All rights reserved.

JAZZのCD


 金曜日は久しぶりに仕事の打ち合わせで東京へ出ました。仕事の合間を縫ってCDショップへ。
 そこで手に入れたのは下の2枚。メロディ・ガルドーと言う若いアメリカのシンガーソングライターのアルバム。
 上の2枚は先日ネットでポチしたもの。
 いきなり4枚も来てしまった訳は、前に書いたスイングジャーナル誌の休刊騒ぎが発端です。
 まずは左上、ビル・チャーラップのI’m old fashioned。SJ誌のゴールドディスクに選定されたビル・チャーラップ最新アルバム。ドラムの代わりにギターが入った変則トリオです。内容はスタンダードな耳になじんだナンバー集、ドラムではなくギターがリズムを刻んでゆくソフト路線、まあ良くも悪くもヴィーナスレーベル典型と言うべきでしょうか。
 ギターとピアノと言えばビル・エヴァンスとジム・ホールのアンダーカレントがあります。アンダーカレントと比較云々するつもりは毛頭ありません。おじさん的には優しい空気の様なJAZZが心地よくて・・・。
 ニューヨークトリオの彼や、エディヒギンズも含めてヴィーナスのピアノは皆同じように聞こえるのは年のせいでしょうか。
 余談ですがヴィーナスレーベルの小ずるさ?録音レベルを高くして、ちょい耳に良い音に聞かせるアレ、要らないと思うのですが。ジャケットもずるいです。
 右上はビル・エヴァンスの初リバーサイド盤のニュー・ジャズ・コンセプションです。たまたまCDを持ってなかったのですが、低価格で再発されてたのでポチりました。
 まあ内容は今更なので割愛、昔の普通のピアニスト・エヴァンスを知る一枚としてコレクションに加えました。
 下の2枚がメロディ・ガルドー。実はこのところSJ誌も見ないし、ジャズの情報にも触れる機会もなくて、彼女の事は寡聞にして知りませんでした。普段ジャズもクラシックも含めボーカルものはあまり聞きません。個人的に楽器派なのでどうしても好みがインストルメンツに向いてます。なのでボーカルものもクリフォード・ブラウンとヘレン・メリルと言った組み合わせのものになってしまいます。
 これはmixiつながりの知人のお薦めと言う事で、東京へ出たついでに2枚まとめて仕入れてきました。
 左が1stアルバム「夜と朝の間で」。彼女はジャズシンガー(と言えるのかどうかは不明ですが・・・)として数少ないシンガーソングライター、若干24歳と言う事を考えるともっとポップな楽曲を創造しがちなものですが、根底にあるのはJAZZ。
 定番スタンダードではなくまるっきりのオリジナル、でも以前から演奏されていたかのように自然に入り込んでくるメロディであり、心地良いジャズに仕上がっています。そんな中普通のPOPS的な曲も混じり、彼女の音楽的な幅の広がりと、センスの良さがキラリと光っています。
 右は2ndアルバム「マイ・オンリー・スリル」の来日記念盤。ライブ音源のボーナスCDのおまけ付きです。
 このアルバムは1stの高評価を受け、本格的に制作されたものです。ストリングスも入れたセッショッンも出てきたりでかなり気合いが入っています。
 1stよりもよりジャージーな彼女が表現され、ボサノバ的南米系のリズムでフィーチャーされたナンバーも出てきたり、より楽しめる内容になっています。
 1st、2nd、どちらもそれなりに面白く聞くことが出来ました。年季の入ったJAZZシンガーのような派手さはありません。必須項目のハスキーボイスも、中途半端な感は否めず、若さ故セクシーさもまだまだです。でも微妙に揺らぐ彼女の歌声は、静かに心をくすぐります。じっくり聞き込んでゆくと良さがわかるのではないかと思ってます。
 個人的な採点は・・・
 ビル・チャーラップ「アイム オールド ファッションド」 ★★(まあ平凡かな・・・SJ誌の商業的お墨付き?)
 ビル・エヴァンス「ニュー・ジャズ・コンセプション」★★★(初リヴァーサイドとして)
 メロディ・ガルドー「夜と朝の間で」★★★★★ 
 メロディ・ガルドー「マイ オンリー スリル」★★★★★ 
 ああやばい、最近の実績では半年分?のCDを仕入れてしまいました。しばらくは外出を控えねばなりません。
 

コメントを残す

Your email address will not be published.
Required fields are marked:*

*