久しぶりの好天に恵まれた日曜日、富士の麓に出かけました。Hさんご夫妻が西湖で展示会をひらいていて、その現場へ同行したのです。
茅葺き屋根の古民家を移築し、町おこしのイベントスペースとして観光スポットになっている「ねんばのさと」が会場です。その中の一軒まるまるをお借りしていました。何しろ富士山が大きく迫る格好の景色です。その絵に描いたような富士山に思わず笑ってしまいます。
そんな素晴らしい環境の中にあるギャラリーですから日本国中、いや世界中からお客さんが来るようです、Hさんご夫妻の作品はとても好評、スエーデンから来た外人さんも感激して作品をその場で買っていってくれたようです。
我々はこの好天を逃すわけには行きません。お仕事のHさんご夫妻を置いて?、さっさとハイキングに出かけることにしました。そこは丁度十二ヶ岳の登山口でもあるので、そのまま登るつもりで林道を歩き始めたのですが、久しぶりのドピーカン、しかも富士が目の前と言う事で、踵を返して紅葉台から足和田山への富士パノラマトレッキングコースに行き先を変更しました。
西湖脇の舗装路を少し歩いて西湖民宿村から山へ入りました。紅葉台ではなく三湖台へ直接上がるルートを選択、落葉した木々の間からは西湖が見えます。直登ルートは傾斜もきつく、落ち葉でスリップしやすくて、結構大変です。久しぶりのまともな山道が応えます。あえぎながらたどり着いたところが三湖台。
360度の絶景ポイント。青木ヶ原の樹海の向こうには精進湖・本栖湖も見えます。それと足下の西湖が見えるので三湖台らしいですが、湖はさておき、まあ気持ちよく富士山が眺められる山頂です。ここでも思わず笑っちゃいました。
三湖台から冬枯れで明るくなった雑木林の尾根筋を足和田山へ向かいました。葉の落ちた木々の間から壮大な富士が見え隠れします。夏はまるっきり見えなさそうなので、この時期か早春に歩くのが良さそうです。
結構アップダウンを繰り返しながらこの尾根筋の最高地点足和田山へ到着。別名五湖台、つまり富士五湖が全て一望できる展望台、の筈ですが、木製の展望台に上がって見たものの周囲の木々が大きく茂ったせいか、5つの湖は確認出来ませんでした。
帰路は今来た尾根を戻りました。往路は尾根に忠実にアップダウンを繰り返したのですが、帰路は巻き道経由で楽をします。
三湖台はパスして紅葉台へ。紅葉台も富士の絶景ビューポイントの一つです。でもここまで車で入れるし、展望台は有料(とても有料に値しない貧弱な設備なのに!)で一気に興ざめ、とっとと西湖を目指して下りを急ぎました。
下ってきた西湖の湖畔で再び富士に対面。松があって富士があって・・・銭湯の富士山そのまま、またまた笑ってしまう光景でした。
そんなわけで富士山に笑いをいただきっぱなしの一日でした。たまには富士山も良いものです。日本に生まれて良かったと思えるひとときでした。