このところすっかり秋も深まって、まわりの紅葉もだいぶ進みました。でも紅葉前線まっただ中に住み始めて気がついたことがあります。紅葉は決して一度にやってこないことです。窓から見える範囲でも、白樺の紅葉はもうおしまい、でも栗の葉はまだ緑で、モミジはちらほらだったりで、決して一斉ではないし、木によってもずいぶん差が出てます。
しかしきれいに色づいてきたことは間違いありません。
お天気の良い朝方、気になる唐松林を見に行きました。でもこの辺りはまだ早いのか、それとも遅いのか、色がいまいちパッとしません。大昔奥秩父の山で見た黄金色の唐松林、降り注ぐ金色の雨・・・が忘れられないのですが。
期待を裏切られた唐松林をあとにして、車で思い切って観音平に上がってみました。上がる途中の唐松林は黄金色でした。パノラマ的に一面に開けるロケーションがなくて残念です。
観音平に上がった勢いで編笠へ、とは仕事もあるし止めといて展望台に上がってみました。
静かな落ち葉の降り積もった小径を15分ちょっとで展望台へ。木が生長したせいか展望台と言っても開けているのは甲斐駒方面だけです。富士は少し下がった木の合間に行かないと見えません。
しかしここで思わぬ収獲がありました。小淵沢の平地(と言っても1000mありますが)では甲斐駒の陰に隠れて見えない仙丈ヶ岳のどっしりした勇姿を望むことが出来たからです。特徴的なカールもはっきり見ることが出来ます。甲斐駒より一足早く真っ白な雪に覆われていました。
今年は家の用事で忙しくて、結局あまり出歩くことがありませんでした。家から30分ほどでこんな展望台に上がれたりするのですから、もったいないことです。寒くなるけどいろいろ探検してスポットをたくさん開拓しましょう。