銀座で開かれている個展に行きました。展示されているのは小淵沢のHさんの油絵です。Hさんと言っても奥様のほうです。
久しぶりの東京の個展です。今回は昨年フランスへ旅行された時の印象が描かれていました。フランスブルゴーニュ地方世界遺産サント・マドレーヌ大聖堂を訪ねた時の風景がモチーフになっています。
この大聖堂でオルガニストを務めていた日本人のH牧師の招きによって実現した旅行だったと聞いています。
大聖堂や、修道院、歴史のある街並み、近隣の田園風景など、柔らかなタッチで描かれています。彼女のタッチ、色づかいに微妙な変化が見られ、今回のフランス行きが実り多い旅だった事が伺えます。
彼女の持ち味が活かされた良い絵が、温かく見る人に訴えかけていました。
この日、ちょっとしたイベントがありました。ヴェズレーから日本へ一時帰国しているH牧師が、珍しいシターのコンサートを急遽開いてくれたのです。
日本ではなじみの薄いシターは宗教楽器で、パイプオルガンのように教会で演奏されるのだそうです。
この楽器、琴やハープの仲間のようです。本体は響きが良いようにギターのような丸い窓が二つついています。
音は素直な音で、ギターと言うよりもハープみたいですし、大正琴的郷愁を呼ぶ音色でもあります。教会の中で響かせたら、聴衆は敬虔な気持ちを呼び起こすに違いありません。
いくつかの宗教的な曲に混じって、竹田の子守歌も披露して頂きました。音色と曲想がぴったり合い、思わずうるうるしてしまいます。
良い絵と、温かい音楽と・・・銀座の個展は大盛況でした。