三連休でした。
今年もこの時期に上高地の帝国ホテルお泊まり会のお誘いが来ました。
勧進元のW大先生、小淵沢で隣組のHさんご夫妻といつものメンバーに加えて、バークレーのIさんの奥様が今年は加わりました。
I婦人を自宅付近の駅で拾って、一路集合先の松本へ。
順調に進む中央道、途中諏訪湖のSAで大休止。Iさんが素晴らしい展望に大歓声!
そうだ写真を・・・
カメラが無いのです。デイパックにはしっかり交換レンズや、備品の小袋が入ってます。トランクには三脚も。
でも肝心の本体が無いのです。
ガーン、思い出しました。昨夜準備万端整えたあと、カメラはカメラの保管庫に収めたのです。
で、朝、すっかりその本体のことを忘れて出てきてしまったのです。
あー、出るは溜め息。天気予報を裏切って、今日は良い天気です。きっと上高地も良いに決まってます。
カメラを忘れたから晴れた!と口の悪い女性軍からヤジが飛んできました。
ブルーだ、カメラのない旅なんて、たまにはゆっくり生の景色を楽しんだら・・・って慰めも聞こえてきたけど・・・
まあ、そんなわけで今回は写真抜きの旅でした。
上高地、紅葉はこれからでしたが、それでも十分きれいでした。昨年ほとんど色が着かない青葉を眺めてきた時とはちがい、感動ものの景色が展開していました。
大正池から焼岳側の林の中を歩いて帝国ホテルへ。道は静かで、対岸の霞沢岳の荒々しい岩場に赤く輝くナナカマドが印象的でした。
去年と同じ眺めの良い部屋に落ち着きました。
ベランダから望む穂高の稜線に、夕日が描く輪郭が絶景を作り出していました。明日も良い天気だろうな。でも写真撮れないな・・・
ただ救いが一点。ハッセルがあります。しかしフィルムは一本のみ。デジカメ流の無節操なシャッターを謹んで、乾坤一擲、これという時のみシャッターを切ることにしました。
夜は豪華なディナー。メインのフィレ肉のパイ包み焼き。とろけるお肉に全員陶酔、幸せな晩餐を楽しんで、〆は薪の火揺らめくロビーでくつろいで、山の夜は更けて行きました。
明くる日、天気はまあまあです。朝焼けの穂高が立派です。でもカメラがありません。
ゆっくりホテルを後にして、沢渡の駐車場へ。
大変です。駐車場は満杯、松本から上がってくる駐車場街の車が大渋滞を起こしています。自分の車に戻り、これから数日サイクリングを続けるWさんを白骨温泉に送って、再度158号線を下りました。山を登ってくる車の列は延々と続いてます。梓湖を過ぎても延々とつながり、稲刻ダムを過ぎて島々に入った頃やっと車が流れ始めました。
多分皆さん上高地には辿り着かないだろうな、連休の中日の日曜日、絶対上高地はおすすめできません。
もしかしたら行けるかもと期待していた飛騨のハム屋さんへの計画は、この時点でおじゃんになりました。
松本で住宅設備機器のメーカーショールームに立ち寄りました。Sさんから提案を受けた設備の確認です。
松本で美味しいパンを仕入れて小淵沢のSさん宅に着く頃にはとっぷり日が暮れていました。
今年も楽しい上高地でした。でも残念だったのは写真でその感動を伝えることが出来なかったことです。