家の部屋の模様替えや、使い勝手を変えて行くうちに、オーディオを楽しむ部屋は一番狭い約6畳の部屋になっています。ここに大きな本棚も入っているので、実質的には4.5畳と大差ない部屋です。
オーディオの装置はたいしたことはないのですが、タワー型のスピーカー、アンプが4台、CDプレーヤーが2台、他にブックシェルフのSPと自作のスタンドなど入り込んでいます。その上どうしようもないのは、オーディオ機器類が、ただ積み重ねてあるだけと、最悪の状況。妻が見かねて「オーディオラックでも買ったら」。そこでいろいろ調べたのですが、それなりのものは結構高額。一念発起でDIYすることにしました。
どんな形式にするかはすぐに決定しました。厚手の合板を組み合わせる方式です。以前作ったボックス式の小さな単品ラックがあるのでそれも活用します。ネットで情報収集したら「長岡式」がヒットしました。21mm厚のシナ合板で1台分の箱を作り積み重ねるものです。昔つくったものもまさしくこれです。
まずは材料調達。近所のドイトに言ってシナ合板を探しましたが、21mmは在庫なし。仕方ないので普通のラワン合板で我慢。但し目につく部分は4mmのシナ合板で突き板風の化粧をすることで決着。パネルソーで正確にカットして頂いて材料調達は完了。
いよいよ組立て開始。最初の作業は側板を2枚合わせて42mmの厚みの重厚な板を作ること。友人に借りたクランプを駆使して、張り合わせ作業を敢行。時間短縮のために木ネジも併用してしまいました。出来ればノー釘が理想なんですが、そんなにクランプ無いので仕方がありません。
次に外側になる部分にシナベニアを貼ります。薄いのでボンドの水分を吸って結構暴れてそっくり返ります。仮釘で押さえたり、クランプで締め付けたり力で押さえつけます。
側板の接着が完了したら、天板と底板をつけてボックスにします。側板は接着剤が完全に乾くのを待つために2日程放置していました。
組立ては単純作業です。天板と底板の両端に3箇所づつ8mmの木工ドリルで8mmくらいの深さの下穴を木ネジ用に開けておきます。固定のためです。時間短縮のためにここでも奥の手使います。
ボンドをしっかり接着面につけ、ずれないように押さえつけて慎重にビスを打ち、箱をこしらえてゆきます。天板と底板は1枚なので21mmですが、重ねると42mmの2枚重ねになり、都合42mmの頑強なボックスができます。3段重ねで作るのですが、一番下はキャスターベースとして1枚入るので、問題は一番上。一番上の箱の天板には化粧用の4mmシナがつくので約25mmしかないですが、ここには以前作った小さい箱を重ねるのでそれほど違和感は生じない予定です。