鬼無里の北、裾花川源流部にある奥裾花自然園を訪ねて来ました。
81万株の水芭蕉とブナの原生林が見所です。
5月としては空気が澄み、くっきりと深い青空が広がる1日でした。
道中後立山連峰の大展望を満喫、到着した奥裾花は春の芽吹き真っ只中、まばゆい萌黄色に輝いていました。
核心部の今池湿原の水芭蕉です。今春の天候不順の影響か、残念ながら開花状況が芳しくない様でした。
遅霜の影響や不順な雪解けの影響で花芽が随分と痛めつけられた様です。
通常の年ですと湿原の雪が一様に後退、雪解けを待っていた水芭蕉たちが一斉に開花するのでしょうね。
湿原にはびこっている茅も気になるところです。
水芭蕉は水面に顔を出してこそ美しく感じます。枯れた茅のセピア色の背景では実力が発揮出来ない様です。
湿原を一回りしてからブナ林のコースに入って見ました。
まだ残雪が残るブナ林は、一般者の入山を規制するためか入口がロープで閉ざされてました。
ロープを跨いで奥深い林の中へ。
幹の太さ一抱え以上もあるブナの巨木の原生林は、やっと本格的な芽吹きの時期を迎えてました。
萌える様な木漏れ陽が降り注ぐ静かな小径を一回り、湿原の端に戻ると観光客の賑やかな声が戻って来ました。
奥裾花は紅葉も素晴らしい様です。秋にも是非訪れて見たいものです。