KX3の組立は後半戦に突入です。
電波の入口と出口を扱うRF部をケースの下半分に組み込みます。
ボトムケースにお約束通りスタンドオフをセットします。ネジ系の違いがあるのでマニュアルで位置とネジ径を確認。
ヒートシンク用の板も取り付けます。
RFボードです。こちらの主役はコイルとリレーです。バンド毎に巻かれたトロイダルトランスが整然と載せられています。
RFボードへの主立った加工は、小さなシールド版を貼付ける事です。簡単に終了。
基板をボトムケースに収めてネジ止めします。この時のポイントが幾つかあります。
ケースの精度が甘いのか、基板への部品の実装精度が甘いのか、微妙に穴の位置が狂います。
マニュアルにもその辺の手順がありますが、ポイントは2個の出力トランジスタの穴とヒートシンクの穴を合わせる事です。
でもこれが結構いい加減です。他の取り付け穴と上手くすり合せながら位置決めしました。場合によってはスタンドオフが立っている位置を微妙に調整したりしました。
この辺りは国産の製品より苦労するのかも知れません。
この段階でのパーツの組付けで苦労した点が他にも。
電池ケースのリード線がギリギリ。フレックスケーブルの端子ソケットと干渉しそうです。何とか強引にセットしました。
また取り付けネジの精度が悪いのか、ネジが良く効きません。回しすぎると傷めますので要注意。
アンテナ端子のBNC接栓の取付も厄介です。ロック用のナットがセットしにくく苦労します。
他にも幾つかマニュアルの注意を見ながら慎重に組み込みました。
ここで幾つかオプションを組み込みます。
まずオートアンテナチューナー(ATU)。
トロイダルコアの高周波トランスと高周波リレーの塊です。
これを取り付けます。RFボードのいくつかのピンソケットにATU基板のピンを差し込んでスタンドオフにネジ止めします。
ピンソケットは根元まで入らず、少しささるだけです。ピンソケットはATUの基板に隠れてよく見えず少々やりにくく、ソケットへのカッチリした挿入感もありません。確実にピンが所定のソケットに合っている事は要確認です。
BNC接栓からの短いケーブルをATU基板のアンテナ端子に差し込みますが、基板を取り付ける前に差し込んで置いた方が良さそうです。
もう一つのオプションルーフィングフィルターです。
混信が激しい時に受信する範囲を狭めて目的の信号をキャッチするための機能を持っています。
電信で効果を発揮します。電信は忘れた?ので宝の持ち腐れかな。これを機会に耳を取り戻さねばなりません。
取り付け場所は狭くてピンの位置も確認しにくいです。確実に入ったのか、簡単に抜けてしまいそうで不安です。
筐体のネジを一本交換してフィルター基板の端を貫通して固定する様になっていますが、同梱のネジの長さが短くて貫通しません。大丈夫かな?
さて部品の取付が完了したら、いよいよ上下のケースを合体します。
平たいフレックスケーブルで両基板をつなぎます。バッテリーのケーブルが少々邪魔ですが、きっちり差し込めました。
バッテリーケースからのコネクターケーブルをメイン基板に差し込みます。
ケーブルの長さがギリギリで結構気を使います。
このつなぎの部分がネックだろうと感じます。電池の交換の度に脆弱なコネクタ部分をいじめそうです。内蔵電池の充電基板オプションは必須かもしれません。でもまだ提供されてないのです。
裏蓋には折りたたみ式の脚をセット。テーブルに置いた時の操作性が高まります。
全ての組立が完了。乾電池を入れてスイッチオン。
ディスプレーが点灯し、7MHZバンドの周波数が表示されました。
さあ今度はオペレーションマニュアルと格闘です。