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春の兆し

 今日はひな祭り。陽気は着実に春に向かいつつあります。家から見える山脈のコントラストが弱まって、空気もだいぶ水気が多くなってきました。のどかな山里の季節はすぐそこまで来ている様です。

 頂き物の可愛らしいお雛様があしらわれた五目ずし。鄙びた男雛と女雛も無事にお節句を祝う事が出来ました。

 暖かさにひかれて庭に出てみました。風はまだ冷たくて思わず身体がぎゅっとしまります。でもお陽様は高く、日差しもぐっと強くなっています。春を探して庭を一回り。

 先日スノードロップが咲いていると言う報告をしました。一足早く芽吹き始めた球根たち、2番バッターは水仙でしょうか。庭のあちこちでツンツンと細い葉先を伸ばし始めていました。
 ムスカリの伸びすぎたヒゲのような葉は随分と霜げています。

 秋にランナーを伸ばして増えたイチゴの幼苗。寒さに耐えられるか心配でした。寒さで赤銅色に変色したギザギザの葉ですが、藁マルチの下に隠れた葉には緑がさしています。春になれば一気に元気な若葉が出て来そうで一安心。今年もたっぷり美味しい苺が頂けそうです。

 一昨年に植えた梅。まだ樹高は背丈程ですが、今年は花芽をたくさん付けています。まともな花を見るのは今年が初めてです。楽しみです。南高梅なので実も・・・。

 クリスマスローズにとって今年の寒さは少々応えた様です。外側の大きな葉は霜げて枯れかかっています。でも根元の小さな若い葉はしっかりした緑色。これで気温がどんどん上がって行けば、あと一月もしないうちに花が楽しめそうです。

 宿根草や多年草の動きはこれからです。枯れた葉の根元に青いものを見つけてほっとしていますが、地中の凍結が完全に消えるまではまだまだ安心は出来ません。

 3月もまだまだ真冬が続く1000mの高原です。

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