先日チラッと紹介した新着の遊び道具のお話です。屋根裏の高原鉄道に新しい仲間が加わりました。
RhB Be 4/4 511 + B2146 + ABDt 1716 の3輛編成です。今度の車輛は山岳鉄道というよりは、悠々と高原を走り抜けるといったイメージの列車です。
先頭はモーターがついた動力車のBe4/4です。70年代にデビューしました。2つ窓の流線型を意識したような顔付きで、昔の湘南電車や秩父に向かった西武電車を思い出します。中間はRhBの典型的な本線用の2等車です。
最後尾はABDt。これは一等、二等と荷物室のある合造車です。その上に運転室も備えています。そのため先頭の車輛と顔付が同じです。ただし制御だけで動力は持たないためパンタグラフは付きません。
このように動力車と運転台のみの制御車で客車を挟み込む様な編成をペンデルツークと言います。始発と終着の間を折り返し運転がしやすくなる編成です。ヨーロッパの列車には良くあるタイプです。先頭が電気機関車、最後尾に制御車がついてペンデルツークになる場合があります。終着駅で機関車を付け替える必要がなく、機回し線のない狭い駅でも折り返し運転が可能になります。
私はこのタイプが好きです。最近はLRTみたいなデザインの列車がRhBのベルニナ線を走る様になっていますが、やっぱりノスタルジックなデザインのこのペンデルツークが良いですね。癒されます。
BEMOのモデルの中でも比較的新しくリリースされたシリーズらしく、私が所有しているそれまでのモデルとは少し様子が変わってました。
車体の赤いRhBカラーは少し沈んだ色合いになり、屋根もくすんだシルバーです。クールあたりを走る本線の色合いに忠実なのかも知れませんね。
前回触れたジャンパー線などゴチャゴチャしたパーツがありません。この編成はRhBとしては珍しい自動連結器でジャンパーの配置も異なり、もともとすっきりしています。後付け部品はステップくらいでさっぱりしてます。
BEMOの悪い慣習でボディーと台車の接合が爪による嵌合になっています。プラスチックのボディーを強引に開いたり、マイナスドライバーを差し込んでこじ開けたり・・・何かしら部品を壊したり、窓のガラスがはがれたりと分解の度にひどい事になったものです。
しかしこの車輛は4本のネジで台車とボディーが固定されていて簡単に分離出来ました。飛躍的な進歩と言うか当然の仕組みですね。お陰でデジタルデコーダーも鼻歌まじりで組み込む事が出来ます。
デコーダーの取り付けにも変化がありました。以前の車輛では、まず電気回路の基板からアナログ部分であるダイオード部分のサブ基板を切り離す事から作業が始まりました。最近の基板は進化していて、ダイオード基板が6本のピンでメイン基板に取り付けられています。
デコーダーはNEM651タイプという6ピンタイプを用意します。Lenzのシルバーミニ+と言う超小型のデコーダーです。7mm x 12mm程のサイズです。オリジナルのダイオード基板を外すと、その後にぴったり収まる様に出来ています。
以前はリード線を基板にいちいちハンダ付していました。これならほんの数秒でセット完了です。
進化していた部分が他にもありました。前照灯の回路です。以前のは小さな電球がはめ込まれていただけでした。最新バージョンはLED化されていました。小さな基板に表面実装タイプのチップ型LEDが4つ付いていました。
4つ?
スイスの車輛(多分欧州全域?)の前照灯は3つあります。左右のヘッドライトに合わせて車輛中央上部の3ヶ所です。左右はちょうど基板の位置なのでこのままでOKです。頭のライトまではアクリルの細い棒で導きます。残りの一つは?
まだ実走していないので憶測ですが・・・後位になった時、つまり最後尾で走る場合に向かって右側のライトだけ光る・・・のではないかと思います。たしかこれが正しい後ろ姿のはずです。
少しですが取り付けるパーツがあります。デジタルデコーダーもそのままでは走りません。最後の仕上げが済んだらまたご報告したいと思います。
最後におまけ。ちょっと雪の中に持ち出してみました。1/1も今頃はこんな感じで走っていると思います。
昔むかしのその昔、小淵沢というところに天体観測所を作った人たちがいました。
その頃は寒くて寒くて、最低ー18度を記録したと・・・・さ。
でも−10度は寒いですね。
蓼科の家の窓は、ペアガラスですが、サッシがアルミです。−8度を超えると窓いっぱいに氷の結晶が咲きます。
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今年は寒いですね。近所の方が一週間家を空けたら帰って来てえらい騒ぎをしてました。
「表へ出た方が暖かい」
冗談ではなかったようです。
蓼科はもっと寒いですよ。