先日紹介した鉄道模型のセクションレイアウト上を走る列車の紹介をしよう。
まず仕様だが、12mmゲージの1/87スケール。これをHomと呼ぶ。国際標準スケールである1/87の16.5mmゲージのHoは、欧州の標準軌である1435mmの軌道を基準にしている。ところが区間によっては当然狭軌の鉄道が存在する。スイス最大の私鉄であるレーテッシュ鉄道も狭軌で、軌間は1000mm、メーターゲージと呼ばれている。同じ1/87にすると、当然16.5mmのHoレールはオーバースケールだ。そこでHom(mはメーターの意)と言うレールサイズが生まれ、鉄道模型の本場ドイツなどを中心に立派な市民権を得ている。
日本の鉄道もRhB(レーテッシュ鉄道)にほぼ似たような1067mmの軌間を持つ。しかし何故か鉄道模型の先人たちは、1/80と言うスケールで16.5mmゲージを使うことにした。スケール的に言って1067mmの1/80は13.3mmだから軌間については随分とつじつまの合わないオーバースケールになっている。俗にガニマタといわれる所以だ。
はっきり言ってこのへんてこなスケールが、日本の鉄道模型の発展の足を引っ張っていると思う。旧国鉄の車両は魅力的だし、島国日本では欧州型と並行して走る姿は無いのだからスケールをあわせる必要はないのは事実。でも好きな人にとって国境を越えた楽しみも大事なポイントだ。実車の世界のようなしがらみの無い鉄道模型は、同じ線路を好き勝手に好みの列車を走らせることが出来る。その時1/87の中に1/80の日本型が混じった時の違和感はかなりのものがある。だいいち、在来線も新幹線も同じ軌道で走らせてしまう事自体欧州やアメリカの鉄道模型ファンには理解できない事柄だと思う。
話がそれたが、要するに、このスイスの赤い列車は、1/87のHoスケールだが、軌道は12mmのHomを使うということだ。スケール的な矛盾は他のHoモデルと並べても生じない。ただし16.5mmのHoレールは使えない。わざわざ12mmゲージの線路を敷設しないといけない。実は模型レールに3線式、16.5と12の併用軌道もある。と言うことは標準軌の大型車両と、ナローゲージのこじんまりした車両を並行して走らせることが出来る。実際このような区間がスイスでは存在してる。
この12mmゲージの列車を専門に作っているのがBEMOと言うドイツのメーカー。RhBを中心に旧FOなどを手がけているので、氷河急行の編成をそっくり模型で再現できるのだ。
車体はプラスティック製だが、モールドは国産の物よりも数段精密で繊細。遠目に見たら真鍮モデル?のレベル。生産数が少ないためか、プラの割にはコストは高めだが、塗装も良いのでそれ程の割高感は無い。
ところでスイスの列車は赤が多い。特にRhBのコーポレートカラーは赤。ほとんどの車両が真っ赤である。まあ一部ラッピング車両もあるので全てではないが・・・
山国で風光明媚なスイス。そこに真っ赤な列車。これが以外に良く映える。決して景観を損ねることも無く、しっかり自己主張しながら走る列車。実はまだ本物に乗った経験が無い。一度乗りに行かなくちゃ。
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1065→1067が正当ですよ。
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通りすがりさん、ご指摘まさにその通りです。ミスに気が付きませんでした。早速修正いたします。
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通りすがりさん、ご指摘まさにその通りです。ミスに気が付きませんでした。早速修正いたします。