調子が悪かった真空管の代替えが届きました。
国内の通販サイトでいろいろ探してみたのですが、欠品してたり、複数の銘柄が一ヶ所で揃えられなかったり、値段が異常に高かったり・・・。
そこで日本でも良く利用されている BOI AudioWorks と言うアメリカのサイトから個人輸入する事にしました。最初e-Bayで探し始めたのですが、ヤフオク同様相手がよく見えません。リスクを考えたら価格はそれほど問題ではないので、信用できそうなサイトを選びました。
日本人のスタッフがいて日本語のメールで対応して頂けます。返品等は国内の代理人?に送れば済む様なのでクレームも心配ない様です。
価格は日本で売られているよりもずっと安く、場合によっては半分程の物もあります。
しかしネックは送料。最低でも40ドル、少し気合いを入れて注文すると60ドルを超えます。この送料が価格に反映すると、日本国内の販売価格とそれほど差が無くなります。まあそれでもまだまだ安いのですが。
そこで相乗りを募集したところ、AKCさんから手が上がり、大量に?発注出来て、結果運賃負担を減らす事ができました。
届いた真空管がこれです。大きめの箱に緩衝材たっぷりで送られて来たので、箱の潰れもなく完璧な状態で届けられました。
私はEL34を2銘柄。6CA7、6Sl7、6922はAKCさんの注文です。
EL34の一つはSVETLANAです。これはSマークと呼ばれるブランドで、アメリカの会社が旧SVETLANAの商標権を買い取ってロシアで生産しているいわば復刻版らしいです。
作りはしっかりしていて、茶色いベースが渋くデザイン的には好きです。マークもしっかり前を向いて揃っていて気持ちいいです。
もう一つはMullardです。MullardはEL34のオリジナルとも言える球で非常に人気の高い真空管です。元は英国で作られていたのですが、英国での生産はとうの昔に無くなり、アメリカの会社がやはり権利を買い取ってロシアで復刻しているものです。
私もオリジナルのMullardを持っていたので、懐かしい気持ちで箱を開けました。確かに良く復刻されています。でも音はどう?なんでしょうね。
暫くはこれをメインに使い、SVETLANAは予備として確保しておくつもりでいます。
EL34を3銘柄並べてみました。
左からMullard SVETLANA ELECTRO-HARMONIX(EH)です。
EHは調子の悪い今まで使っていた球です。
管の太さが微妙に違います。
SVETLANAが一番太くて31.4mm Mullard 31mm EH 28.4mmです。太さと音の関係は分かりませんが、太い方が安定して押し出しも立派ですね。
MullardとSVETLANAは同じ工場で作られているらしいので仕上がり具合は良く似ています。
しかし細部は微妙に異なります。
SVETLANAのマイカの止め方が印象的です。マイカとは真空管内部の構造物を安定させるためにある円盤状の板です。
普通は左のMullardの様にギザギザの刻みで支えます。SVETLANAはスプリング様の小物を介して留めています。
これが音に影響するかどうかは不明ですが、ちょっと気になる構造上の違いです。
アンプに球をセットして調整します。4本特性の揃ったクワッドマッチとは言え無調整で差し替えは出来ません。
エージングを兼ねながら暫くテスターと睨めっこが続きそうです。
ちょっと差した印象ではSVETLANAが良さそうです。
エージングが済んでからじゃないと正しい印象は伝えられませんが、コストパフォーマンスの高い球との感触を得ています。
ぺるけさんのアンプとの絡みも含め実験実証する材料がたっぷりあります。
この冬はどっぷりと音楽に浸かって行きたいと思っています。
たいへん参考になりました☺️ヤーキンのEL34の付いたアンプを手に入れましたが、どうも生真面目すぎるかなぁと思ってます。昔から、ロシア製や東ヨーロッパの真空管は有名でしたから。僕のはエレクトロハーモニクス製です。スベトラーナが良さそうですね
オールディーズさん
音の差がどれほど有るのかは私も良く分かりません。
大昔はオリジナルのムラードも使った事があるので懐かしさでムラード、実用的にはスベトラーナ・・・結局今でもスベトラーナがささってますよ。
あれこれお楽しみ下さい。