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小淵沢にバッハが響きました

11月22日、かねて企画していたチェロのコンサートが開かれました。

演奏者は吉井健太郎氏。
ウイーン在住のチェリスト。
若い時からウイーンに暮らし、長い間ウイーン交響楽団の首席チェリストを勤めた実績の持ち主。
2013年に楽団を退団。その後はソロチェリストとしてヨーロッパ各地で活躍しています。

その吉井さんが小淵沢で演奏会を行いました。
吉井さんの日本での活動をサポートしているIさんから、小淵沢でコンサートを開きたいとの相談を受け、会場の手配やらチケットの販売やらのお手伝いをすることに。
ご近所さんも含め、定員を大きく上回るお申し込みを頂き、無事開催することができました。



会場は小淵沢の道の駅のほど近い「女神の森」という化粧品会社の施設。
大きなホールもあるのですが、今回は「奏樹」カフェ&ダイニングというカフェスペースを使わせていただきました。
森の中のガラス張りの開放感あふれる空間でのコンサートになりました。
100人ほどでいっぱいの小さな会場ですが、チェリストと聴衆が一体となるちょうど良い空間で音楽を聴くことができます。



プログラムはバッハの無伴奏チェロ組曲。
1、3、5番。
ゆったりと語りかけるような口調で、プレリュードの聞き慣れたメロディーが響き、コンサートの幕が切って落とされました。



カザルスが発掘し、チェロでの演奏の定番とも言える名曲になったバッハの無伴奏。
吉井さんのバッハは優しく聴衆を包み込んで行きます。



奇をてらった癖の強いバッハもありますが、吉井さんはオーソドックスに弦をゆったりと奏でて行きます。
そこに吉井さんの人柄がにじみ出て、聴く人の心を癒してくれました。

最後に「鳥の歌」を演奏していただきました。
これはカザルスが故国を憂いながら弾いた名曲です。
ふるさとカタロニアの悲しい歴史、独裁者フランコに対する反ファシズム精神などなどが入り混じり、古いカタロニア民謡を弾くことがその立場の象徴でした。
カザルスはホワイトハウスでケネディの前でこの曲を演奏、祖国に対する複雑な思いを訴えたのでした。

カザルスの演奏会でもバッハの最後にこの曲が演奏されたそうです。



アンコールに無伴奏第一組曲のプレリュードが演奏されコンサートの幕がおりました。
カフェの会場ということで「お茶とお菓子」のささやかなティーパーティーが用意されました。
チェロの余韻をかみしめながらのコーヒーは格別でした。

また来年小淵沢でコンサートが出来ることを願ってすべてのプログラムが終了しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

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