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イタリアの山旅2017編 その4 マルモラーダの中腹へ

7月4日

今朝もお天気は上々です。
それではと、マルモラーダを目指すことにしました。
装備も度量もないので山頂は無理です。
せめてその山体に触れられるところまで行くことにしました。

ホテルの朝食は7時半から。
それまでの時間、散歩を兼ねてパン屋さんへ昼食の買い出しに出ました。

パン屋さんは街の中心にあります。
いろんなパンが置かれている中で、ひときわ気になるパンに目を惹かれました。



コルネと呼ばれるクロワッサン的容貌?のパンです。
コルネとは角という意味。牛の角?的風貌とも言えます。
見た目と違い塩味のきいたドイツ風のラウゲンパン、わかりやすく言えばプレッツエルの仲間です。
ゴマがたっぷりかけてあり、表面は独特な風味で、中はしっとりもちもち。
これにハムやチーズをはさめばドイツ風パニーノの出来上がり。
即我々のお気に入りになり、毎日このパンをランチ用に。
数日すると我々の顔を見るなりこのパンを袋に入れて出してくれるようになりました。

今日のコースです。


フェダイア湖行きのバスでアルバへ。
昨日と同じCOL DI ROSSI行きのロープウエイで稜線に上がります。
ベルベデーレ小屋の横を抜け、601番のスカイラインルートを取ってフェダイア湖へ。
そこからリフトでマルモラーダの中腹、氷河の末端付近まで上がってみます。



冬は格好のスキー場になるこの周辺。
絶景を望む位置にベルベデーレ小屋が建っています。
ここからトラバース気味に尾根の中腹のルートを辿ります。
花が咲き乱れ、行く手にマルモラーダのどっしりした山容を望む気持ちの良いトレッキングルート。



これまでの石灰岩だらけの無機質な景色から一転して、緑豊かなアルプが心を癒してくれます。



谷を挟んで南側に聳えるマルモラーダの前衛の岩峰がに大きく高く迫ってきます。
山頂付近が雲に包まれ残念ですが、白い氷河を抱くマルモラーダも近づいてきます。



青く輝くフェダイア湖も見えてきました。
ダムの堰堤が両端にあると言うのも珍しい構造ですが、この湖が分水嶺?なんでしょうか。
この湖目指して眺望ルートはまだまだ続きます。



Vile dal Pan小屋。
まだ行程では中間点より手前です。
広くて勾配も緩いトラバース道はマウンテンバイクの格好のルート。
頻繁にすれ違います。
緩やかな道と言ってもそれなりにアップダウンの連続。
下り一方のコースとは違い体力勝負のトライアルになります。



しばらく進むと峠に出ます。
北側の展望が開け、昨日登ったボエ山が目の前に。
ピラミダルで端正な三角錐の山容、結構な傾斜の稜線がはっきり望めます。



南に目を移すとマルモラーダの氷河がすぐそこに。
碧く輝く氷河の末端も確認できます。



次第に道は高度を下げ、湖がだいぶ近くなってきた頃、分岐の標識が現れました。
601のルートはここで右に折れ、一気に湖に下ります。
一休みしていると左の方からハイカーが。
この先を下りた方が楽だとの情報をくれました。
地図で見ると素直に下りた方が近そう、でも傾斜がきつそう・・・
その外人さんの言葉を信用して、そのまま山腹の道を進むことにしました。



案内されたのは601Aから698のルート。
開けた明るい良い道です。
ずんずん進みますが、698への分岐を見逃したらしく、アラッバから上がってくるロープウエイの駅のあるコルまで来てしまいました。
ここから谷筋のはっきりしない道を経て、なんとか698のルートに戻れたのですが、随分遠回りしてしまいました。



天気も良く、目指す湖も見えていたので、道に迷うこともなく、無事に湖畔に降り立つことができました。





長い堰堤を渡って対岸に出ます。
ここはマルモラーダへの登山口の一つになります。
何軒かの山小屋やレストラン、土産物屋のある小さな集落です。



ここからリフトで氷河の下まで一気に上がることができます。
そのリフトというのが、ユニークな名物リフトなのです。



なんと鳥かごのようなケージに立ち乗り、人間がむき出しになって乗るリフトなのです。
去年サッソルンゴで電話ボックスみたいな立ち乗りリフトに乗りました。
走って乗り込む、少々スリルのあるリフトでした。
でもそれはドアも壁もある箱の中に乗るものでした。
それがこのリフトは鳥かごみたいなむき出しのリフトなのです。



このカゴに・・・



こんな感じで乗り込みます。
風をまともに感じながら、鳥になったように空中を進みます。
何も遮るもののない、爽快感。
人によっては恐怖感。
ビビりながらも乗ってみると、ちょっとした快感が味わえます。
見ているほど怖くはありません。



ただ、乗り降りは少々大変です。
二人同時には乗れません。
時間差をつけ、助走しながらえいやっと飛び乗ります。
降りるときもえいやっで飛び降ります。



十数分の空中遊泳を楽しんでいよいよマルモラーダの中腹に降り立ちます。
降り立ったところは石灰岩の世界。
氷河が削った跡の、一枚岩の岩盤が続いてます。
氷河の末端までほんの少しの距離です。





リフトの終点にある小屋でお昼にしました。
例のコルネパンをかじっていると小屋の犬?が現れて、おねだり。
テーブルに鼻先を伸ばしてきました。



微妙に穏やかな態度に、ついつい仏心が刺激され、少しだけおこぼれ。
そこそこ満足すると、また他の登山者のテーブルへと向かって行きました。



マルモラーダの最高峰ペニア3343mのピークの十字架も見えます。
氷河をたどってピークへ向かうルートは本格的な装備が必要です。
山岳ガイドのお世話にもならないといけません。
まあそこまでの山登りは要求しないので、我々はここで周辺の景色をたっぷり眺めて降りることにします。



湖めがけて爽快な空中遊泳。
吹く風が心地よいです。
しかし悪天の時は最悪です。
福岡グループが先行して来た時は、ヒョウまじりの雷雨。
合羽を着込みフル装備で乗ったまでは良かったのですが、あまりの悪天、終点で降りずにそのまま下ってきたそうです。
風もなく穏やかな晴天を狙って乗るのがベストですね。

ダムに下り、フェダイア湖発のバスでホテルに。
ドロミーティの主峰に触れる山旅でした。


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