夏休み始まる!
で、早速孫達が襲撃してきました。狙いは二つ。お姉ちゃんはどこで知ったか「日本にしかいないと言われているオオムラサキ」が気になっていること。もう一つは弟君と父ちゃんの「カブトムシ捜索!」。
残念ながらカブトムシのハイシーズンは半月ぐらい後らしく、まだたまーにくらいしかお目にかかれないので、今回は収獲はなし。
お姉ちゃん期待のオオムラサキは地元に大きな観察施設があるので、早速訪ねてみました。
中央本線日野春駅の近くにその施設「オオムラサキセンター」があります。
広い森の中に、自然観察の遊歩道があり、TVチャンピオンの取材で作られたツリーハウスがあったり、農村風景を模したシーナリーがあったりで楽しいスポットです。
そのメインの施設が観察館。木造の立派な展示館に隣接して、打ちっ放しのゴルフ練習場みたいにネットでグルッと覆われた施設があります。ここは雑木林をそのまま囲ったような造りで、ここで実はオオムラサキが飼われ?ているのです。
オオムラサキの好物のエノキやチョウチョウ様御用達のブットレアなど植物が熱海のバナナワニ園みたいに繁茂しています。は虫類の代わりに、ここにはオオムラサキやカブトなど甲虫がたくさんいました。
ここのサービスはオオムラサキの羽化ショー! この館内で採集されたサナギを、入り口付近の枝につり下げて、間近に羽化の様子が見られるようにしているのです。
ご存じオオムラサキは日本の国蝶。雄の羽根のきれいな青い文様が特徴です。からだも大きくて品格のある蝶です。いまやそんなに簡単にはお目にかかれない貴重な蝶々ですね。
グッドタイミングで羽化が始まりました。お姉ちゃんは早速を自由帳を開いてその経緯をスケッチします。真剣にじーっと見入ってます。
葉巻のように丸められた葉のお尻の方に亀裂が入り、もぞもぞと黒っぽい物体が顔を現し始めます。
やがてつるっと全体が葉巻の外に。渦巻き状の触角や口のストローが徐々に延びてきて、しわくちゃだった羽がゆっくり広がり出します。この後2時間くらいかけ、羽を展開、乾燥させて初めて飛び立つそうです。
この羽化を2連続で鑑賞、全員感動して観察館を後にしました。
1mmほどのつぶつぶの卵が成蝶になるまで一年。また来年大きなきれいな青い羽根を見せてくれるまで元気に育ってくださいね。
ところで先日畑に出たギャングの正体ですが、隣家の話に寄れば「狸」だそうです。確かに一本一本もぎ取って、皮をむいて食い散らかす・・・こんな技は猿とかにしか出来ない芸当です。この辺りまで猿は来ないようなので、犯人は狸のようです。
隣のトウモロコシはしっかりネットで保護されたようです。