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LUX復活

雪降りや戸外の厳しい低温で籠りきりの日々です。

オーディオ関連の作り物は一段落なのですが、物入れに放り込んだままの球アンプが気になり、引きずり出して再整備しました。

lux-3

LUXKITの往年の銘機と称されるA3500です。
ボロボロだったのを7年程前にレストアして暫く聴いていました。しかしどうも音がしっくりこずに、ぺるけ式の全段差動PPアンプに常用の座を奪われていました。
友人に、ブラインドテストでは無いけれど、どっちが良いか聴かせた時、即ぺるけアンプに軍配を上げられました。
確かに締まりのない、つまらない音でした。

今回出力管のEL34を複数組調達したので、新しい球を差すべく調整してみる事になりました。
オリジナルの松下製のEL34はどう見ても草臥れていたからです。真空管の命である真空度も怪しい感じだし、どことなくすすけた様な跡も散見されます。
調整していてもバラツキが多く、電圧などが異常に振れたりします。

新しい球を差してバイアス電圧(真空管を作動させるために必要で、水道の蛇口を調整して必要な水流を得る様なものです)を調整します。
真空管に流れる電流を調整して、正しい動作を実現します。これによってきれいな音源の再生が可能になる訳です。

時間をかけてバイアスを調整しました。
さあ、試聴です。

音が蘇りました。オリジナルのLUXトーンは如何なものかは分かりませんが、明らかに鮮度が高まり、音にも締まりが出た様に感じます。
何よりの収穫はELACとの相性が良かった事です。
同じEL34を使うぺるけさんのアンプより出力が高い性なのか、気持ちよくELACをドライブしてくれます。
アキュに繋いだ時よりもLUXで聴く方が活き活きしている様です。

出力管が蘇ったところで前段の小さな真空管の頼りないところがクローズアップされました。
どうもこちらも寿命が近い様です。
早速ヤフオクで程度の良い中古の球を探して対策しました。球が若返ったことで少しですが利得が向上した様です。つまり大きな音が出る様になったのです。

lux-2

A3500が復活した事で、現役の真空管アンプが2台並ぶ事になりました。
暫くは蘇ったLUXを聴き込んみます。
飽きたらまた差動PPにスピーカーを繋いだりしましょう。また評価が変わるかもしれません。

閉じ篭りの季節もあと2ヶ月。たくさん音楽を聴いておきましょう。
あっという間に春が来れば、音楽とも少し距離をおくことになりそうですから。

4 Comments

  1. チェルト

    おっ!!復活ですね。
    ぺるけアンプと形だけを比較すると、やはりメーカー設計は存在感がありますね。
    次回拝聴するのを楽しみにしています。
    -eof-

  2. suzuki@ugc

    でもやっぱりぺるけさんのミニワッター省エネアンプに惹かれています。
    6N6Pの全段差動PPがいいかなあ・・・
    6DJ8とどっちか迷います。
    球は6N6Pの方が安い!

    球の世界に引きずり込まれるー・・・・

  3. チェルト

    パワーを考慮すると6DJ8が有利かもですね、先日skypeで聞いて頂いたのはusbdac経由だったので音が小さかったですが、その後4trデッキ、CDデッキからですと十分でした。
    落ち着いていて、品が良い音がします。
    -eof-

    • suzuki@ugc

      パワーは6N6Pは0.7Wくらい出る様です。
      ヘッドフォンアンプとして併用するなら6DJ8が良い様です。
      とりあえず安い6N6Pをヤフオクで落として見ます。

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